高知と愛知を結ぶ新たな空の便が誕生します。フジドリームエアラインズが、3月、高知と中部国際空港=セントレアを結ぶ定期便を就航させることになりました。
17日、フジドリームエアラインズの楠瀬俊一社長が県庁を訪れ、濵田知事に就航を報告しました。フジドリームエアラインズは現在、高知龍馬空港と県営名古屋空港を結ぶ便を1日3往復6便運行していて、このうち2往復4便が、夏ダイヤが始まる3月26日から中部国際空港発着となります。
中部国際空港=セントレアは、国内17、海外11の都市に便が運行されている「国際拠点空港」で、年間およそ283万人が利用しています。国際線が多く発着する「拠点空港」と結ばれることで、県内の観光振興にも期待が高まります。
(濵田省司 知事)
「インバウンド観光にも大いに弾みがつくような方針で、大変喜んでいる。また県民の利便性ということでも、『セントレア経由で海外に行く』選択肢が増える。この点も大変うれしく思っている」
一方で、県営名古屋空港とを結ぶ便についてフジドリームエアラインズは、「過去10年の平均搭乗率が60%台と、ビジネス・観光ともにバランスの取れた区間だ」として1日1往復が運行されます。
(フジドリームエアラインズ 楠瀬俊一 社長)
「県営名古屋空港を親しんで利用していた方は(1日)3往復が1往復に減るので、一部の方にはご不便をかけるのは否めない。一方、セントレアに2往復就航するということで『可能性が広がる』ということを考えると、正直『期待8割、不安2割』というところ。就航後のお客様の動向をよく見極めながら、その後の展開を考えていきたい」
フジドリームエアラインズは就航を記念し、「よさこい」にちなんで運賃を片道4351円にする限定のキャンペーンを展開する予定です。就航後は年間8万人の利用者を目標に掲げています。