技研製作所が、今年春に高知県香南市にオープンする施設で、今年の初出荷を祝うセレモニーを行いました。新施設を活用し、世界へのさらなる技術の普及を目指します。

今年の初出荷を祝う初荷セレモニーを行ったのは技研製作所です。出荷されたのは、圧入機3台で、神奈川、愛媛、福岡に運ばれます。トラックに載せられた機械は安全を祈願したお神酒がかけられ、社員らに見守られるなか出発しました。

技研製作所は今年の春、香南市赤岡町に新しく「REDHILL1967」をオープンさせます。こちらの施設には杭打ち機のミュージアムがあり、技研が開発したサイレントパイラーの1号機などが展示されています。また、外には、最新の圧入機の数々が並んでいます。

「こちらは県内の河川などで使われています。堤防に2枚の板を打ち込みそれにまたがる1枚の板を入れることで地震の揺れや河川の越水などに強くなるという工法です」

「そしてこちらは、既存の建物などに筒状の杭を回転するように差し込むことで建物の構造を変えずに強度をあげることができます。こちらは高知海岸などに使われているということですこのように身近な場所で使われている技術や工法を間近に見ることができるんです」


施設は、世界中の建設の関係者のほか一般の人たちにも圧入技術を普及させることを目的としていて、技術の「発信基地」として活用していく考えです。

(技研製作所 森部慎之助 社長)
「海外の方を中心にここに来ていただければ技研の機械や工法が一目でわかる、応していこうと思ってもらえるような施設だと思います。また一般の方にもこういう工法を知っていただき、身の回りのインフラがこういうふうになってほしいと思っていただきたいという目的ですので施設を活用していきたい」

現在は研究施設などの建設が進められていて2月に完成、4月のオープンを予定しているということです。