センバツ高校野球、21世紀枠で甲子園に初出場した高知農業は、21日の1回戦で日本文理(新潟)に1-8で敗れましたが、その「1点」には数字以上の重みがありました。学校史上初の甲子園での得点、その歴史的タイムリーヒットを放ったのは実家がナス農家の球児で、収穫を中断し応援に駆けつけた家族の前で放った渾身の一打でした。高知農業の夢舞台での2日間を追ったドキュメントをお届けします。

未明にバス13台⋯大応援団が甲子園へ

試合前、21日午前3時30分。高知市の「高知ぢばさんセンター」の駐車場には、荷物を抱えた大勢の人が待機していました。甲子園へ高知農業高校の応援に向かう人たちです。

夜明け前、真っ暗な中でしたが、バスに乗り込む前の制服姿の生徒や学校関係者たちが、初めての甲子園へ、期待に胸を躍らせていました。

▼新聞部の生徒
「甲子園では新聞社さんも取材するんですけど、その人たちも聞けないような話を、もっと深掘りして取り上げていきたいと思っています」

▼応援団・陸上部の生徒
「飲み物は保護者の方からです。一般の人たちを巻き込んで、みんなでいい応援をしていきたいです」
▼野球部のグラウンドを整備する用務員
「一生懸命やったら、それでいいでしょう!」

学校史上初の、甲子園の舞台。応援も、ブラスバンドの演奏も、全てが初めての経験。応援団は13台のバスに乗り込み、聖地・甲子園に向けて出発しました。