見えない恐怖、わからない不安
岡さんは「原発事故の恐ろしさ」についても語っています。
▼岡洋子さん
「迫りくる炎と違い、においも熱も感じない『放射能』。見えないだけに、対処の方法がわかりません。見えないだけに、どこまでも恐怖は膨らみ続けます」
原発事故を交通事故と比較して「死者数が少ない」という人がいますが、「単に数字の比較だけでは、原発事故の無常さは伝わらない」と岡さんは強調します。
▼岡洋子さん
「見えない恐怖、わからないことに対する不安は、いつまでも、いつまでも人の心を傷つけ続けるのです。それが原発事故です」
浪江町は「原発立地自治体」ではなく、「原発から離れていたため安心だ」と思われていましたが、風によって放射性物質が運ばれてきました。
避難先として住民が向かった山あいの津島地区は、原発から30kmほど離れていたため「安全だ」と考えられていましたが、そこが最も放射線の量が多かったということです。
「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)」の情報が適切に伝えられていれば、もっと多くの命が助かったはずで、皮肉なことに、海に近い請戸地区は放射能線の量が少なかったということです。










