ミャンマーで発足した軍主導の新政権は先月30日、クーデター以降、収監されていた民主派指導者のアウン・サン・スー・チー氏を刑務所から指定の住居に移送したと発表しました。スー・チー氏の近影とみられる写真も公開されています。

ミャンマーの親軍政権は、アウン・サン・スー・チー氏の処遇に関する声明を発表しました。

それによりますと、国家の善意として、スー・チー氏を刑務所から指定された住居に移送したとしたうえで、残りの刑期をその住居で服役させるということです。

ミャンマー国営テレビは、スー・チー氏が「自宅軟禁に移された」と伝えていますが、詳しい場所などは明らかになっていません。

また、国営テレビは、スー・チー氏が軍の幹部らと会話をしているように見える写真を放送しました。

スー・チー氏は、5年前の軍事クーデターで拘束され、汚職などの罪で合わせて33年の刑期を言い渡されましたが、健康状態を懸念する声が高まっていて、今年のASEAN=東南アジア諸国連合の議長国フィリピンは、スー・チー氏の釈放を求める声明を発表しています。

こうしたなか、親軍政権はスー・チー氏の刑期を短縮する恩赦を立て続けに発表していて、国際社会からの承認を得るためのカードとして、スー・チー氏を利用しているとの見方もあります。