物部川のアユは、海で5cm程度に育った後、水温が上がる2月中旬から川を遡上し始めます。例年は数百~数千の群れで川を上るということですが、2月は8日に河口で数十匹の群れが確認されたのみだといいます。

アユは、海と川の塩分濃度の違いなどを頼りに遡上するため、川からの水が少ないと、河口の位置を把握できないということです。

漁協では、アユが遡上する時間帯に合わせて河口の掘削を依頼し、毎日午前中に業者がショベルカーで河口を掘り川と海を繋げる作業を行っていますが、川の水量自体が少ないことから、海の潮位が上がると海側から土砂が流入して水路が閉塞してしまうということです。

物部川漁協 松浦秀俊 組合長
「川の水が少ないから、川の水で押し出す力より海からの波の力が勝るので、毎日このように塞がってしまう状態です。これは漁協にとっても大変なことで⋯。アユが遡上する時期に川を遡上できないと、海で外敵に食べられて数が減るので、漁協にとっても深刻な状況です」

河口の上流にある「堰」を取材すると、アユの遡上を阻む要因が他にもありました。川に降りてみると⋯