年末年始で人の行き来が多くなるのを前に、高知運輸支局が、旅客船の安全点検を行いました。
高知運輸支局は、人・モノの輸送の繁忙期にあたる年末年始を前に毎年、事故を防止するための安全点検を行っていて、今年で59回目です。10日は、高知市長浜と種崎を結ぶ県営渡船「浦戸」を点検しました。

県営渡船「浦戸」は今年7月に就航した“電気船”で、推進力を全て電気で賄っています。リチウムイオン電池を充電して運行されていて、浦戸湾内の575mの区間を片道およそ5分で結び、1日18~19往復しています。
点検にあたった高知運輸支局の職員たちは、乗員・乗客の救命胴衣や救命浮器が確保され、使用できる状態になっているかどうかや、消火器の使用期限、そして乗務員に毎朝アルコール検査が行われているかどうかなどを確認していました。

また船が、これまでの「龍馬(52トン)」から「浦戸(19トン)」に変わってサイズが小さくなり、必要な操縦免許が「海技士免許」から「小型船舶操縦士免許」へと変わったため、点検では操縦免許の区分も確認されました。
高知運輸支局の管内では、過去5年間で運行責任事故は発生しておらず、今回の点検でも異常はなかったということです。
▼高知運輸支局 上戸康弘 支局長
「引き続き、安全安心な輸送が大事なので、それに向けて事業者と取り組んでいきたい」
点検は2026年1月10日までで、旅客船のほかに、高知県内のバス・タクシーの事業者でも行われます。










