年末年始の交通安全運動に合わせて、「交通事故を再現する自転車交通安全教室」が高知県内の学校で開かれています。

高知県警は、交通事故の再現などを通じて、事故の恐ろしさや命の尊さについて考えてもらおうと、各地の中学・高校で自転車交通安全教室を開いています。

8日は高知市の横浜中学校で行われ、全校生徒およそ300人が参加しました。教室ではスタントマンが交通事故を再現し、加速しながら走ってきた車に自転車が跳ね飛ばされる様子を見た生徒たちは、衝撃を受けていました。

そして、生徒たちが乗ることが多い自転車にまつわる交通事故も実演されました。来年度から導入される自転車の「青切符」の対象となる「ながら運転」や、見通しの悪い交差点での事故などが再現され、生徒たちは、事故の衝撃に驚いていました。

◆参加した生徒
「自分たちが事故を起こさない、事故に遭わないためにも、今まで以上に気を付けて生きていこうと思いました」

◆高知県警 交通企画課 池畠広隆 係長
「自転車も道路交通法上は『軽車両』に分類され、車と同じ仲間となっていますので『守るべきルールをしっかり理解して、守っていただく』ということをお願いしたいです」

高知県内では11月末までに、自転車が絡む人身事故が136件発生していて、このうち、およそ9割が「自転車に何らかの違反があった事故だった」ということです。