2024年に火事で全焼した高知県四万十市の幡多農業高校の厩舎が新たに建て替えられ、25日、除幕式が行われました。

2024年2月、幡多農業高校の敷地内にある厩舎が全焼する火事が発生しました。焼け跡から馬術部で飼育していた馬5頭のうち、3頭が死にました。漏電が原因と見られています。

馬術部は、県外遠征に出ていて被害に遭わなかった2頭と、火事の後、寄付などで加わった馬たちを仮設の厩舎で世話しながら活動を続けてきましたが、元の場所に新厩舎が完成し、25日、除幕式が行われました。

県産の木材を使った厩舎には6頭分の馬房を備え、馬同士が格子越しに触れ合える造りになっているほか、火災報知器や消火用のスプリンクラーなど火事対策も備えています。

(幡多農業高校3年 馬術部 深木希音 主将)
「(これまで)亡くなった馬を忘れることができなくて、すごい悲しい気持ちとか救えなくて悔しい気持ちもあったけれど、乗り越えて、どんどん前を向いてやっていかんと立ち直れんなって思った。(関係者に)感謝もしつつ、これまでより良い成績が残せるように頑張る気持ちが増えました」

幡多農業高校は県内で唯一馬術部がある高校で、2025年に滋賀で開催された国民スポーツ大会で入賞するなど、優秀な成績を収めています。新しい、安全な厩舎で暮らす馬たちとともに、さらなる活躍が期待されます。