高知県土佐市の中学生たちが土佐和紙を使って、世界に一枚だけの卒業証書を作っています。

土佐市の高岡中学校では、保護者の提案をきっかけに、1974年から毎年、3年生の生徒たちが土佐和紙で卒業証書を作っています。学校では来年春、110人が卒業することになっていて、卒業証書作りは、「土佐の匠」に認定されている和紙職人らから指導を受けながら、2日間行います。『大切な思い出の1ページ』となる、卒業式。生徒たちは、コロナ禍でも楽しく過ごした3年間の思い出を振り返りながら、自分たちが受け取ることになる卒業証書を、真剣な表情で作っていました。

(生徒)
「3年間を振り返りながらたくさんの思い出があったなと思って作りました。両親もこの中学校の卒業生で同じ体験ができてよかったです」
「作ってみてこれが卒業式のときに渡されると思うとすごく楽しみになりました。卒業までには受験もあるので計画的に勉強して志望校にも合格できるようにかんばりたいなと思う」

生徒たちは姉妹校である北海道江別市の中学校の卒業証書も制作していて、2日間で、およそ200人分を漉く予定です。

生徒たちの作った卒業証書は来年3月17日の卒業式で手渡されます。