道路の路盤固めや、舗装の仕上げに使われるロードローラー。

今も昔も土木の現場で重宝される機械ですが、高知市に残る半世紀以上前に作られたロードローラーを取材すると、当時の苦労や、現代ならではの活用方法を聞くことができました。

昔ながらのロードローラー 高知市の倉庫で眠っていた

そのロードローラーは高知市の倉庫で静かに眠っていました。

車体はところどころ錆び、オイルもかすかに滲んでいて、時代の流れを感じさせます。

ロードローラーを保有するのは高知市の建設会社・尾崎建設。製造は1959年で、高知県で最初に導入されたロードローラーです。

後輪の直径は1メートル32センチあり、重さは8トン以上。

当時は道路工事で、地面に敷いた砕いた石を締め固めるために使われていたそうですが、現在、当時を知っているのは会長の尾崎盛裕さん(68)、ただ一人となっています。

尾崎建設 尾崎盛裕会長 

◆尾崎建設 尾崎盛裕会長
「基本の形は一緒ですけど、やっぱり全体的に古い鉄の塊という感じで、今のはもっとモダンな、運転席にしても、これはもう原型というか...」