牛乳や牛肉が食卓に並ぶまでの過程を知り、命の大切さについて考えてもらおうという授業が高知市の小学校で行われました。
食育の授業が行われたのは高知市の朝倉第二小学校です。高知市は搾乳の役割を終えた乳牛を、今学期から食肉として小中学校の給食で提供することにしていて、授業は子どもたちに食と命の大切さを学んでもらおうと開かれました。

600頭から700頭の乳牛を飼育している川渕牧場の川渕貴矢さんは、参加したおよそ140人の子どもたちに、牛の健康状態を考えてストレスを与えない育て方をしていることなどを説明し、県食肉センターの野島雄一郎さんは食肉として市場に出るまでの流れなどを伝えました。子どもたちは、ふだん当たり前のように口にする牛乳や牛肉がどのように食卓に並んでいるかを学び、命をいただくありがたみを感じていました。

(児童)
「牛とかを食べる時にはすごく感謝をして、これからも残さずに食べていきたい」「命の大切さに興味を持ったし、これから(きょうの学びを)生かしたいし勉強したい」
「いつも命をくれている牛や鶏、豚に感謝を込めて食べたいです」
高知市は今後も依頼があった学校で授業を行っていきたいとしています。