本当の自分に向き合うことで「人生の景色が一変した」
重度のアトピー性皮膚炎に悩まされた幼少期。中学3年のときにまた悪化するものの、治療を続けて高校時代は徐々に症状も和らぎ、食べられるものも増えていった。
高校卒業後は、将来について何も考えないまま医療系の専門学校に進んだが、ふと「自分はこのままでいいのだろうか」と疑問が芽生えたという。
そんなとき、憧れの画家の作品を目にすることがあり、子どもの頃から心に蓋をしていた絵の世界に一気に引き寄せられる。
「僕は絵が好き!」
自信を失っていた少年時代を経て、ようやく自分の“本当の気持ち”と向き合うスイッチが入ったマーシーさんは、心を閉ざしていた時間を取り戻すかのように、毎日一心不乱に絵を描いたという。
結局、専門学校は1年で中退。マーシーさん19歳、“絵の道”1本で生きていくことを決めた。

マーシーさん
「今までアトピーで結構、我慢を強いられる生活が続いて、自信を失っていて…。だから、何か自分にも“武器”が欲しかった。絵をずっと我慢してきたんですけど、本当の自分の気持ちに気づくことができて、それで人生の景色が一変しましたね。そこからはもう“無我夢中”で走った感じです」
それからは、迷うことなく好きな道に一直線。すると、マーシーさんの画家としてのステップアップに繋がるような出会いが次々と訪れ、ついには、世界的な音楽家から声がかかる。