400人以上が犠牲となった高知大空襲から4日で80年です。高知市では犠牲者を追悼する式典が行われました。

高知市で行われた平和祈念式典には遺族や桑名市長ら約60人が参列しました。今から80年前、飛来したアメリカ軍のB29が落とした焼夷弾で街は焼け野原となり、400人以上が犠牲になりました。式の会場は空襲で犠牲になった遺体が仮埋葬されていた場所です。

参加者の岡村正弘さん(88)は8歳のとき高知大空襲を経験。当時、岡村さんは避難した防空壕の暑さに耐えられず外に逃げましたが、壕に残った母と妹を亡くしました。

(8歳のとき高知大空襲を経験 岡村正弘さん)
「1人2人3人と(防空壕の)出入口の階段に重なるように遺体になってでてきた。すぐそこで見よったですけどね、何人目かに母が妹を抱いて出てきた。その場面を思うたら言葉がでなくなります。私はそれから50年そのことを話せなかった」

80年経っても戦争の悲しみが癒えることはありません。