温泉施設の敷地内に植えられた「木」が、不自然に枯れていたことがわかりました。枯れていた木は全て穴が開けられていて、何者かが“ドリル”で穴を開け、木の中に薬剤を流し込んだとみられています。

木が枯らされているのが見つかったのは、高知県四万十市下田の温泉施設「四万十いやしの里」です。

施設を所管する四万十市観光商工課によりますと、4月11日、施設の指定管理者から「中庭の樹木が枯れていて、根元部分に穴が開けられている」と連絡が入りました。

調べたところ、敷地内に植えられたモミジやセンダンなど、7種類・11本の樹木の根元部分に、“ドリル”のようなもので穴が開けられていたということです。そこから、木の中に薬剤などが流し込まれたのではないかとみられています。

四万十市は、中村警察署に、市が管理する9本の樹木(時価43万5千円)についての被害届を提出していて、警察が器物損壊の容疑で捜査しています。

四万十市は「気持ちよく過ごしてもらうための施設で、このような被害を受けたことを残念に思う」としていて、「被害を受けた樹木は倒木のリスクもあるので、順次、伐採していく」ということです。

なお、近隣には「土佐西南大規模公園」や「オートキャンプ場 とまろっと」などがあり、被害を受けたのと同じ種類の樹木が植えられていますが、それぞれの管理者である高知県や公園管理公社によりますと、被害は確認されていないということです。