地震発生時、車が通行できなくなったとの想定で、警察官が自転車を使って情報を収集する初動対応訓練が高知県土佐市で行われました。

訓練は土佐警察署が初めて行いました。紀伊半島沖で震度6強の地震が発生し、宇佐地区におよそ1メートルの津波が到達。家屋の倒壊や道路の損壊により車が通行できないため、自転車で被害状況の確認に向かうという想定です。土佐警察署から宇佐地区の防災公園に駆けつけた警察官は、現場の写真や動画を警察署に送るなどし被災状況を報告しました。

(訓練に参加した警察官)
「坂道があるので坂道を気にしたり運転したりとか、実際の災害の現場であればもっとひどい状態になりますので、う回路の選定もしなきゃいけないのかなと思いました」

(土佐警察署 近森正裕 署長)
「能登半島地震を見ますと、道路が陥没したり、付近の家屋が倒壊したりしまして、なかなか警察車両も4輪車・2輪車で現場に行けなかったという状況がありましたので、自転車であれば機動性も高く可能ではないかということで今回訓練を行いました」

土佐警察署は今後も想定を変えながら引き続き訓練を行うとしています。