高知県香南市の果樹園でハウス栽培の「きんかん」の収穫が始まっています。2024年の残暑の影響で収穫が遅れたものの、2025年も、“甘~い”きんかんが実っています。

(川見真宵アナウンサー)
「今が旬のきんかん!ヘタの周りまで色がついているのが完熟しているしるしだそうです。それではそのままいただきます!甘い!皮の苦みがほとんどなくて生のまま、皮ごと食べてここまで甘いのは本当に驚きです」

香南市香我美町山北のハウスでは1月10日からきんかんの収穫が始まりました。ハウス栽培のきんかんの糖度は、平均して18度ほど。露地栽培のものよりも高いのが特徴で、中には糖度20度ほどのものもあるということです(通常のみかんで糖度11度ほど)。2025年は、2024年の残暑の影響でまだこぶりなものも多く、例年より10日ほど収穫が遅れたということですが、糖度は順調に上昇。およそ7トンの出荷を見込んでいるということです。ミカンの取り扱いが少ないこの時期に収穫できることから35年ほど前に始まったというハウスでのきんかん栽培。今では関東や関西に出荷する際に高級品として取り扱われることもあるということです。生産者は、加工せず、皮ごと食べておいしいハウスきんかんの魅力をもっと知ってほしいと話します。

(温室金柑研究会 山崎淳 代表)
「皮ごとかじってもらうっていうのが自分たちとしては一番のおすすめです。花の(咲く)時期の温度管理と水管理をしながら、秋の涼しくなってくる時期まで水を十分にやりながらきんかんを育ててきました。まだまだ(きんかんを)生で食べるっていうのが知らない人が多いと思うので、ぜひ生でそのまま食べてほしいなと思います」

ハウスきんかんの収穫は2月上旬に最盛期を迎え、3月中旬まで出荷が続きます。