太平洋戦争中、フィリピンで家族全員を亡くした女性が実体験を語りました。
実体験を語ったのは高知市在住の岡本静(おかもと・しず)さん(91)です。フィリピンで生まれた岡本さんは小学生の時にミンダナオ島のジャングルを逃げる中で家族11人全員を亡くしました。
■岡本静(おかもと・しず)さん
「(亡くなった2歳の妹を土に埋めるとき)顔へは、どうしても土をかぶせるのが・・・顔にかけるのは嫌だなと思ったけれども、スコールが来るからと思い、急いで土をかぶせて…」
■参加者
「想像を絶するような話だなと思って、岡本さんの気持ちを考えたときに、今の平和のありがたさを感じました」
高知県遺族会によりますと太平洋戦争中、フィリピンで亡くなった県出身者は約4800人にのぼるということです。