取材した村山記者です。よろしくお願いします。梼原町が目指す脱炭素化の取り組みについて、改めて教えてください。

■リポート:村山まや
梼原町では、太郎川地区に新たに発電所をつくり、木からできるペレットで、発電をします。その電気と、四国カルストの風力発電や太陽光発電などを合わせて、町内の公共施設やホテルなどに送ります。それと同時に、発電の際に発生した熱をホテルやレストランなどで活用する計画です。

木からクリーンなエネルギーを生み出し、町内に循環させるんですね。ドイツを取材をして、一番の印象はどういった点だったんでしょうか。

■リポート:村山まや
ドイツは、本当に森の手入れが行き届いていました。平地に多くの木が生えていて、今回の取材では移動にバスを使用したのですが、整備された林道を車窓からたくさん見ることができました。木を切って運び出しやすい、森の手入れをしやすい環境が整っているといえます。

日本では林業の衰退や担い手不足で放置された森も多くなっているのが現状です。

■リポート:村山まや
森林率が91%の梼原町では、ReMORI(りもり)という森づくりのプロジェクトがあります。林業の担い手を育成しようと地元の林業従事者や地域おこし協力隊の方たちが森の魅力を伝える活動を続けていて、実際、新たに林業に携わる人も少しずつ増えています。

また、削減、吸収できる温室効果ガスの量を数値化した「オフセットクレジット」の購入や、森の価値を高める商品開発などで、県内外の企業の協力も増えています。

森を守り、つないでいこうという動きが広がっているんですね。

■リポート:村山まや
梼原町はもちろん、高知県は本当に豊かな森林に恵まれています。高知に暮らす私たちが森林資源について改めて考え、見つめなおすことが、世界が目指す脱炭素化に向けた大きな一歩となると思います。

以上、特集でした。