飲酒運転の発覚を免れようと、パトカーの追跡から逃走中にひき逃げ事件を起こした男の裁判で、検察側は拘禁刑3年を求刑しました。

ひき逃げなどの罪に問われているのは、愛媛県松山市北久米町の無職、奥定美滉被告(25)です。

起訴状などによりますと、奥定被告は今年8月、当時の勤務先の食事会の後、乗用車で帰宅中、パトカーの追跡に気付き、飲酒運転の発覚を免れるため、100キロを超えるスピードで逃走しました。

そして、松山市立花の市道で原付バイクと衝突し、運転していた男性(当時67)に重傷を負わせましたが、そのまま逃げたということです。

松山地裁で開かれた6日の裁判で、検察側は「パトカーから逃走するために、著しい速度超過をするなど犯行は悪質だ」と指摘し、拘禁刑3年を求刑しました。

一方、弁護側は事実を認めたうえで「深く反省している」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

判決は21日に言い渡されます。