明治のスナック菓子「カール」を、全国で唯一生産している愛媛県松山市内の工場が、閉鎖されることが分かりました。
生産は別の工場に移され、西日本での販売はこれまで通り続きます。
滝アナウンサー
「半世紀以上愛されてきたスナック菓子カール。こちらを作っている松山工場が来年閉鎖するということです」
販売から57年となる明治の「カール」。
松山市中須賀にある四国明治の松山工場でも、1975年に生産が始まりました。
そして、2017年には、西日本限定販売となり、生産は松山工場だけになっていました。
そうした中、明治は収益改善などのため、来年12月の松山工場閉鎖を決めました。
カール工場閉鎖に街の人は・・・
「知らなかった。孫たち悲しむかもしれない。好きだから」
「びっくりした長年ここにいるから。(カールを)ビールのあてにする息子が。ちょっと寂しい」
「ちょくちょく食べてたので、手に入らないということはないと思うんですけど、残念」
「カール」の生産は大阪工場に移され、西日本での販売は継続されます。
明治は「生産終了まで安全で安心な商品を届ける。今後も商品供給を通じ、四国で愛される会社を目指したい」と話しています。
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松山市ではおととしからふるさと納税の返礼品に「カール」を採用していて、市によりますと、昨年度はおよそ3500万円の寄付があったということです。
松山市には明治から一報があったということですが、詳しい内容が分からないため、今後の対応などは詳細が判明してから検討するということです。
松山市は「引き続き、松山工場でカールを生産してもらえるよう県と連携して働きかけたい」と話しています。