2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催を記念したミャクミャクの500円記念硬貨の引換えが、8日から全国の銀行や郵便局などの金融機関で始まっていますが、1週間たった15日には多くの金融機関で品切れするなど、その人気ぶりがうかがえます。

今回の記念硬貨は、公式キャラクター「ミャクミャク」がデザインされた500円バイカラー・クラッド貨幣で、松山市内の金融機関でも引換えを求める人の姿が見られましたが、15日は、品切れの金融機関も少なくないようでした。

ところで、人気を集めているミャクミャクの500円硬貨ですが、この硬貨は実際に自動販売機などで利用できるのでしょうか?

財務省のホームページによりますと、記念貨幣については、法律で「貨幣として定められている」ことから、通常の貨幣と同じように使用できるとしている一方、「いろいろな素材で作られていたり、大きさが異なったりするため、自動販売機などでは使えないことがあります」としています。

改めてこのミャクミャクの500円硬貨を見てみると、2021年から発行されている現行の『新500円硬貨』と大きさや重さが同じで、直径が26.5mm、重さが7.1gとなっています。

ただ、デザインは全く異なっていて、『新500円硬貨』は500の数字や植物の桐がデザインされている一方、『ミャクミャクの500円硬貨』はミャクミャクと万博のロゴマークです。

では、このミャクミャクの500円硬貨は自動販売機で使えるのでしょうか、使えないのでしょうか。

素朴な疑問を、自動販売機のシステムに詳しい日本自動販売システム機会工業会に問い合わせてみました。

Q.ミャクミャクの500円硬貨は自動販売機で使えますか?
(日本自動販売システム機会工業会の担当者)
「結論としては、(500円通貨として)通るものもあれば、通らないものもある」

その理由として、今回のミャクミャクの500円通貨と新500円玉は同じ材質が使われていますが、大きく異なるのは図柄で、これが影響して、自動販売機で得られるデータが変わるため、使える自動販売機もあれば、使えないものもあると説明してくれました。

よって、新500円玉に対応している自動販売機であれば「可能性はある」とのことです。