消防に通報した際、現場の映像を送り応急手当など適切な対応を図る「ライブ映像119」の訓練が、愛媛県松山市の県立農業大学校で開かれました。
2日の訓練には農業大学校の学生などおよそ70人が参加し、作業中の学生が耕運機で足をケガしたという想定で行われました。
「ライブ映像119」は通報を受けた通信指令員が、必要と判断した場合、通報者に協力を依頼、スマホなどから送られてくる映像で、現場の状況をリアルタイムで把握するシステムです。
通話者
「抑えとったほうがいいですか?」
通信指令員
「ぐっと押さえてもらって血管を圧迫するような形でそのまま押さえてください」
訓練でも、通報した教員が「ライブ映像119」でケガの程度などを見せ、通信指令員の指示を受けながら、応急手当を行っていました。
松山市東消防署 渡部和彦 副署長
「応急手当の普及、現場で一人でも多くの命を救うことに役立てるために、一人でも多くの人に活用してもらいたい」
「ライブ映像119」は、去年4月、松山市消防局に県内で初めて導入され、1年間で96件の利用がありました。
現在は東温市や今治市など県内14の消防のうち6つが導入しています。