全国で利用者が増え、社会問題となっている「オンラインカジノ」などの犯罪に学生が巻き込まれるのを防ごうと、警察署長らが16日、愛媛県の松山大学で1年生を対象に講義を行いました。

講義を受けたのは、松山大学経営学部の1年生およそ250人で、まず、松山西警察署の別府聡憲署長がオンラインカジノや闇バイト、カルト宗教などを挙げ、「被害者にも加害者にもならないよう注意してください」と呼びかけました。

この後、井上貴臣生活安全課長がオンラインカジノの国内の利用者が200万人近くに上っていることや、国内で利用したり宣伝したりすると、賭博や賭博幇助などの罪に問われることなどを説明しました。

(松山西警察署生活安全課・井上貴臣課長)
「ライセンスを出している国で使うのは問題ないかもしれないが、国内からこれを使うと違法。1兆2000億円くらいをオンラインカジノでみんなが賭けている」

また、ギャンブルには依存症に陥る危険性があることなど注意を促しました。

(松山西警察署生活安全課・井上貴臣課長)
「オンラインカジノに限っては、スマートフォンから簡単にアクセスすることが可能なので、これは違法なんだよということをよく分かってほしい。そして人にも勧めないということでお願いしたい」

警察は、オンラインカジノの摘発に力を入れていて、県内でも50代の会社役員の男性がオンラインカジノで賭博を行った疑いで書類送検されています。