2月初めの寒波による大雪で深刻な被害を受けた、愛媛県八幡浜市内のかんきつ園地を中村時広知事が視察し、あらためて、できる限りサポートする考えを示しました。

中村知事が視察したのは、ハウスが倒壊するなどの被害を受けた、八幡浜市日土町と保内町のかんきつ園地です。

現地では、JAにしうわの担当者から、管内ではハウスなど99棟の施設が被害を受け、そのうち50棟が全壊だったと説明を受けたほか、生産者からも直接、当時の状況などについて話を聞いていました。

農家
「30~40センチは積もっていたと思います」
知事
「こんなに影響力があるんだ、30~40センチで」
農家
「重たかったですね、今回の雪は」

愛媛県のまとめによりますと、今回の大雪では、八幡浜を中心にビニールハウスの倒壊やスプリンクラーの破損など、分かっているだけで173件の被害が確認されているということです。

被災した農家
「どうしようというのが本音。撤去にどれぐらいかかるかわからないので、撤去の支援をしてもらいたい」

視察した中村知事は、できる限りサポートする考えを示しました。

中村知事
「被災現場を拝見して、予想以上の被害状況になっていることを受け止めた。その中で大事なことは、できることは精一杯やり切る姿勢だと思うので、その点しっかりと受け止めて全力でサポートしていきたい」

また、施設以外にも雪によって木が折れるなどの被害も確認されていますが、県などは、果樹の回復へ肥料を散布する費用を補助することにしています。