愛媛県松山市にある松山城の城山で起きた土砂災害をめぐり、住民が松山市に再三、求めていた説明会について、野志市長は今月中に開催すると明言しました。
松山城の城山では、去年7月の大雨で斜面が崩れてふもとの緑町に土砂が流れ込み、一家3人が亡くなったほか、付近の住宅やマンションにも大きな被害が出ました。
災害発生後、城山を管理する松山市に対し、地元の住民らがたびたび住民説明会の開催を求めてきましたが、市は土砂災害の原因が分かっていないとして開催を拒んでいました。
(野志市長)
「今月中に説明会を開催するべく、今準備を進めているところです。できるだけ丁寧に説明をしたいと思っています」
一方、愛媛県松山市が2018年に山頂付近に整備した緊急車両用道路について、県の委員会が先月まとめた報告書では、斜面の変形に影響した可能性を指摘していて、野志市長は、検証を進めていると説明しました。
Q.何の検証を進めているのか。
(野志市長)
「説明会で説明できるように、道路(緊急車両用)の検証を進めているという言い方になりますでしょうか」
Q.道路の妥当性の検証を進めているという理解でいいか。
(野志市長)
「道路の妥当性の検証については、松山市としては検証委員会の検証結果をうけて、専門家の意見もうかがいながら適切な方法で判断したい、というふうに考えています」
なお、説明会には野志市長も出席する意向を示しています。
災害の発生から7か月が過ぎましたが、城山を管理する愛媛県松山市が住民に説明会を開くのは、初めてです。