完成からおよそ60年が経つ、愛媛県の松山市民会館に代わる新たなコンサートホールの建設を求め、市内のピアニストらが市に要望書を提出しました。

要望書を提出したのは松山市内に住むピアニスト2人が結成した「松山コンサートホールを創る会」で、賛同する74団体の連名と共に、松山市の佐伯文男・坂の上の雲まちづくり部長に手渡しました。

要望書によりますと、来年で完成60年の松山市民会館が近い将来に閉館が見込まれる一方、市はJR松山駅西側の車両基地の跡地に、アリーナを整備する計画を掲げたことから、市民会館と同じ規模のホール建設も求めています。

(松山コンサートホールを創る会・池田慈さん)
「会館が無くなってしまうと今後、どこでどのようにしていけばいいか、正直悩むところ」
「スピーカーを通しての音楽コンサートはできると思うが、私たちのように生音で演奏・細かい表現を聞かせるのはアリーナでは難しい」

会のメンバーは「アリーナも欲しいが、市民会館のようなコンサートホールも必要」と訴えていました。

これに対し松山市は「皆さんからの提言も踏まえつつ、有識者や利用団体などの声も聞きながら検討したい」と述べるにとどめました。