身長よりもうんと低い鉄道高架、馬しか走ることのできない道路、そして六角形の信号機――。ひさびさに訪れた岐阜には、何とも不思議な交通事情があった。

数年ぶりの岐阜市内で見掛けたもの

金華山のふもとに開けた城下町、岐阜市。
ところどころ入り組んだ道路に、往年の面影が見える。
その市街地を貫くように高架化された複線の線路をJRの列車が、また高架化工事を控えた線路を名鉄の列車が、ひっきりなしに行き交う。名古屋市に近いことから、交通の便はかなりいい。歴史と新しさの入り混じった街だ。

金華山からの眺め。不思議な構造物は愛知県一宮市のタワー

記者は以前、ここに何年間か住んでいたことがある。
お盆休みに合わせて、久しぶりのドライブを楽しんでいた。
街を北上する形で車を走らせていくと、その先に、鉄道の高架が見えてきた。
しかしなんだろうか、違和感がある
低い気がする。