――松山城が国の史跡で工事に取り掛かるのが時間かかったことについては
「担当から、国の史跡文化財でありますので、やはり文化庁の許可が必要なんだと。指示される発掘調査が必要なんだというふうに聞いております。松山市としては、繰り返し申し上げますけれども、早く工事をしたいという思いはもちろんございます」

――国に対応を急いでほしかったのか
「それは、ちょっとわからないですね。私達としては早くしてほしいというのは私達の心情としてあります。早く工事をしたいという心情はあります」

――最初に擁壁が傾いたのは去年6月末から7月、丸一年越しに工事着工になったが、なるべく早く対応を取った上で1年かかったのか
「やはり文化庁さんの許可であったり、指示される発掘調査をしなければいけなかったということで、我々としては先ほど申し上げたように、できるだけ早くしたいですよ。ですけれども、このような現状であるというところではないでしょうか」

――過去にも城山で土砂崩れが起きているが、その点についてもリスクの認識はどうだったか
「実際に事実として城山の部分が壊れたことがございます。今回も非常に判断難しかったのではないかなというふうに思います。大雨について、大雨警報ではなくて当時、大雨注意報だったと認識をしています。土砂がどれだけ水分を含んでいるかというのも、レベルとしては色で言うと黄色だったと記憶をしています。そういったいろいろな指標を元に判断をしていくわけですけども、大雨注警報の段階ではなかったとか、そういうところから、なかなか難しかったのではないかなというふうに思います」

――そういった理由から避難情報に反映することが難しかったと考えられるか
「そうですね、実際難しかったのではないかなというふうに思います」

――結果的に発災後の緊急安全確保の発令になったが、市として危機管理体制の見直し検討などは
「もちろん常に改善を重ねていくことが大事ですので、今回のことを受けてですね、改善すべきはしっかりと改善していきたいと思います」

――今回は問題なかったという認識か
「それを今まさに懸命にやっているところなので、それを検証すればもう少し時間が経ったときではないかなと思います。今はやっぱりやるべきことが人命の救助だったり、避難者の方の支援であったり、やるべきこと膨大にある中で、今何をやるべきかってやってきましたのでもう改善できるところから改善していくっていうことだと思います」