黒崎神社の例大祭当日、秋の青空が祭りに花を添えます。

「さあ、きょうみんなで張り切って頑張っていきましょう!いくぞー!」「オー!」

虎舞師だけでなくお囃子の大太鼓、小太鼓、笛と地域の力を結集した4年ぶりの梯子虎舞の始まりです。


虎舞師の1人、菅野将明さん(50)は今回が最後の舞と決めています。

(菅野将明さん)
「地域の人たちの協力があってはしごに足をかけて早20年弱ですけど、30から50っていうことで一つの節目ということで、虎舞の頭使いとしてはもう立派な後継者が育ってますのでその子たちに未来を託してサポートしていきたいなと思います」


はしごの一番上に足をかけたベテランの舞に、会場からは惜しみない拍手が送られました。


父の最後の舞いに大太鼓で参加していた息子の友翔(ゆうと)さんは。

(菅野友翔さん)
「やっぱり尊敬しますね。尊敬する存在なのでいつか登れたらいいですね」


(菅野将明さん)
「俺はやれとは言わないので本人が決めれば全力でサポートします」

連綿と受け継がれてきた梯子虎舞。人口減少による担い手不足が懸念される中、地域の人たちが力を合わせて伝統をつなぎます。