チョウザメ×レタス 被災地に誕生した新しい「循環型農業」とは
この施設は市の下水道浄化施設=大船渡浄化センターの使われていない土地を活用して整備されました。東日本大震災による津波で浄化センターも大きな被害を受けました。センターは復旧しましたが、30年ほど前に人口の増加などに対応するため設備を増設しようと確保していた土地が未活用のままとなっていました。
(メタウォーター 稲垣雄一郎さん)
「その空いた土地を使って何か有効なことができないかということを大船渡市さんでお考えになられていたところに私どもがこの下水の処理の仕事を任せていただいている縁もございまして、この施設を提案申し上げた」
魚の養殖と水耕栽培を同時に行う新しい循環型農業=アクアポニックス。

(テツゲンメタウォーターアクアアグリ 株屋進 社長)
「魚のふんですとか食べ残したエサをバクテリアが分解して、それが栄養分になって、その栄養分を使ってレタスが育つというサイクルになっています。水はまた魚の水槽に戻るという循環型の生産施設になっておりますので水を捨てないエコな栽培方法になってます」