最新鋭の林業機械に乗り込めば気分は…

 ヨーロッパの最新機械を導入するため、5歳年下の弟・智樹さんを林業先進地のオーストリアに派遣。8年間、行き来を続け、身に着けた操縦の感覚とは。


(柴田産業 柴田智樹専務)
「もうガンダムの世界。木は敵じゃないんだけどガンダムですね」



 コクピットが360度回転し、バッタバッタと周囲の木を伐採、切り分けていきます。真っすぐなアカマツだけでなくナラやカバといった広葉樹が混じった混合林では経験と臨機応変な対応が求めらます。

(柴田智樹専務)
「ハーベスタが木を切る部分がもうちょっと手の感覚。その木を掴む時のその挙動で、なんだろうな木は、こんな曲がってるんだって想像して切ってるってことです」

 切り倒された木は樹種や太さといったデータが瞬時に記録され、位置情報とあわせてホイール式のフォワーダ=集材機と共有することで効率的に木材を集めることができます。強固なコックピットに守られた2台の最新鋭機械による作業はコスト削減と安全性の向上に役立っています。

 柴田産業は有名アウトドアブランドと林業ウエアの共同開発にも取り組んでいて、そろいのユニフォームに身を包んだ姿は森の中でも際立っています。