津波による海への恐怖心を癒すためのイベントが釜石市で10年以上続けられています。幼い頃からこの取り組みに参加してきた高校生が、支えられる側から支える側へ成長しようとしています。

8月下旬、釜石市で行われた親子で海に親しむイベント、「海あそびワンデイキャンプ」です。
津波による海への恐怖心を少しでも癒そうとこの取り組みが始まったのは、東日本大震災から2年後の2013年のことでした。

震災で津波を目の当たりにした人たちの心には、「海は怖い」という認識が強く刻まれました。

(さんりくBLUEADVENTURE 佐藤奏子さん)
「海は怖いところでもあるけれど、すごく豊かで楽しいところだよってあらためて感じる機会を作れないかってことで」

イベントの運営に関わるのは、ライフセーバーや地元の漁師など釜石の海をよく知る人たち、総勢40人以上。
多くの人がボランティアでこの取り組みを支え続けています。

(参加者は)
「震災で親せきを亡くしているのでちょっと怖いかなと思ったんですけど、ここ何回か参加させていただいているんですが、子どもたちも楽しく海が好きになってきたかなと思います」