今月11日で東日本大震災の発生から14年です。「つなぐつながる~あの日から14年~」2回目の今回は、中学生だったあの日、津波から逃れ、今は語り部となって防災教育の大切さを訴え続ける女性を紹介します。

釜石市の津波伝承施設命をつなぐ未来館の川崎杏樹さん28歳。
あの日の出来事を伝え続けて5年。語りは年間100回に及びます。

(川崎さんの語り)
「ちょうど皆さん立っているこの辺りは、鵜住居小学校に建っていたところになりまして、当時私が通っていた釜石東中学校はもう少し海側になります」

この日「語り」を聞いたのは、静岡県の高校生です。
川崎さんが被災したのは釜石東中学校2年のときでした。

(川崎さんの語り)
「男性の先生がものすごい勢いで走ってきまして、その先生が『きょうはもう点呼はいいからすぐに逃げなさい』と指示を出しました。当時の指示はこのくらい短くて『細かく何列体系になって』とか『この道通ってどこまで行きなさい』という指示は一切ありませんでした。とにかく『逃げなさい』といわれたことが記憶に残っています」

(体験した高校生は・・・)
「語り部さんが実際に体験したことを本当に私が体験したかのように想像できたのでとても貴重な体験になりました」