求められるのは消費者の目線に立った対策です。
物価高は生産者にも影響を与えています。
よ市に出店する盛岡市手代森の農家、吉田ミヨ子さんもその一人です。

(吉田ミヨ子さん)
「肥料がとんでもなく上がって、まず3千円だったのが倍になったとか、どうしてもその肥料を使わないといけない」
肥料代や電気代といった生産コストの増加分を価格に転嫁できずやりくりに頭を抱えています。
(吉田ミヨ子さん)
「この売り物もこれ以上は高くできない。これ以上高くすれば売れなくなるし」
「(物の価格が)上がっているけど、上がらないのは年金だけ。これは大きい声で言いたい」
4月から11月の土曜日に行われているよ市は、現在店舗と路上店を合わせて107店が出店し、多くの人が訪れ、にぎわいを見せています。
しかし、実行委員長で盛岡市材木町商店街振興組合の副理事長、土川英司さんは危機感を持っています。

(土川英司さん)
「普段の商店街というのは閑散としているというのが現状ですね」「年々店がなくなり人も少なくなるという中でどうなるか。先行きはとても不安なんですよ」
江戸時代に商人の町として栄えた、歴史を持つ材木町。

現在商店街の組合員数は47で、このうち店舗を経営しているのは、印章業の2代目である土川さんを含めておよそ半分にとどまっています。
年々飲食業の出店は増える一方、物を売る店が減っているといいます。
(土川英司さん)
「対面販売をして物を買う。人と人が触れ合うという感じですねこういうものがないと、うまく景気が回せない気がしますね」

商店街に加盟する中小企業や小規模事業者の持続可能な経営や事業継承を後押しして、地域経済の維持や活性化を図る施策も求められています。