地域に再びにぎわいを創出しようと、阿部さんたちが参考にしたのが盛岡市で半世紀の歴史を持つイベントでした。

(阿部勝さん)
「盛岡に行った時に材木町のよ市に行くことがあって、そのすごい賑わいを見てこういう賑わいを作れたらいいなあってその時思ったんですね」

毎年4月から11月の土曜日の午後に盛岡市の材木町商店街で開かれる「よ市」は、1974年から続く人気のイベントです。
阿部さんたちは「よ市」の賑わいを陸前高田でも再現できないかと視察や関係者との交流を重ねてきました。

そして迎えたイベント当日、会場に集まった多くの市民が新たなにぎわい創出の場としてこのイベントの今後に期待していました。

「天気はこんなんでしたけど毎週土曜日やるっていうのがすごくいい取り組みだなと思ってて。なんか集まるきっかけを作ってくれるっていうのがすごい嬉しいですね」

実行委員長を務めた橋詰さんもイベントでは笑顔を見せ、1回目のイベントの成功に手応えを感じていました。

(橋詰真司さん)
「1回目にしてはすごい盛況だったかなと思います。ビール持って歩いている姿を見たり、今の高田のまちなかでそういう風景がなかったのでそういう意味では新しい一歩になったかなと思います」

陸前高田市の中心市街地活性化、にぎわい創出の起爆剤として期待される「ほんまる茜市」は9月、毎週土曜日に実施される他、2025年以降の定期的な実施を目指します。