仲間とともに挑む未来 日本新記録を目指して
プールを離れれば普通の大学生の顔も見せる。厳しい練習の合間を縫って学業にも真剣に取り組み、課題を後回しにしない実直さを持つ。
チームには、小学校時代からのライバルであり、彼に誘われて明治大学に進学した森田碧大選手や、同じ北海道内出身のマネージャー陣など、互いに支え合う気心知れた仲間が多くいる。
将来のビジョンについて尋ねると、少し意外な答えが返ってきた。10年後の29歳時点での自分について「確実に水泳はやっていないし、やるつもりもない」と断言する。今、彼が水泳に熱狂できているのは明治大学やインカレという舞台があるからこそであり、それが終わった後のことは考えられないというのだ。この真っ直ぐな思いに対し、恩師の成田コーチは「目の前のステップを一つ一つ大事にする彼らしい」と優しく理解を示す。
今という瞬間に全てを懸ける若き才能。アジア大会では、200メートル自由形とリレーの2種目に出場を予定している。「応援してくれる人みんなに結果で恩返しできたら一番うれしい。800メートルリレーで日本新記録を更新して優勝できるように頑張ります」と力強く宣言した黒田一瑳選手。ダイナミックな泳ぎで、世界という新しい舞台に飛び込んでいく。







