10月、札幌市豊平区の国道の交差点で、無免許運転で事故を起こして2人にけがをさせた上、そのまま逃げた疑いで56歳の無職の女が逮捕されました。
また、女の車に同乗していた28歳の男が、「自分が運転していた」と嘘の申告をした犯人隠匿の容疑で逮捕されました。
無免許過失運転傷害と道路交通法違反(救護措置義務違反・事故不申告)の疑いで逮捕されたのは、札幌市白石区本郷通2丁目北に住む無職・松本真由美容疑者(56)です。
松本容疑者は、10月21日午後9時すぎ、豊平区美園3条7丁目の国道36号と環状通が交わる交差点で、無免許の状態で軽乗用車を運転。
環状通を直進したところ、右折してきた軽貨物車と衝突し、2人にけがをさせた上、そのまま逃げた疑いが持たれています。
この事故で、軽貨物車の助手席に乗っていた60代女性が肋骨を折る重傷を負い、運転していた50代の男性も胸部を打撲するけがをしました。
現場付近の人から通報を受け、警察官が駆けつけましたが、軽乗用車の車両は現場に放置されたままで、すでに人はいなかったということです。
当時、松本容疑者の車には28歳の無職の男が同乗していて、警察が付近の防犯カメラなどから2人に行き着き、事情を聴いたところ、男は「自分が運転しました」などと説明したということです。
しかし、警察は、防犯カメラの映像などから実際に運転していたのが松本容疑者(56)だと特定。
男(28)についても、松本容疑者の処罰を免れさせようと、警察に嘘の申告をした犯人隠匿の疑いで、逮捕しました。
2人の関係性はまだ明らかになっていません。
警察の取り調べに対し、松本容疑者は「無免許なのに車を運転して事故を起こして現場から逃げたことは間違いない」と容疑を認めた上で、逃げたことについては、「無免許がバレてしまうと思った」などと説明しているということです。
同乗の男(28)は「当時のことはよく覚えていないし、今話せることはない」と容疑を否認しています。
男(28)は運転免許を所持していたということで、警察は、男が松本容疑者の身代わりに嘘の申告をしたとみて、事故の状況を慎重に捜査しています。







