「1人でもわかってくれる人がいれば生きていける」
小牧市の小学2年生、海老澤晃平くん。
ディスレクシアと診断されて以降、国語は必ず予習をします。
(母・麻希さん)
「知っている本を今授業でやっていると思うだけで、座っていることがそこまで苦痛じゃないし、先生の言っていることが耳で聞いて入ってくると思う」

お母さんが用意したプリントを毎日3枚こなします。母と息子、2人の約束です。
文字を少しでも楽しく覚えようと、家族みんなで案を出し合った手作りのカルタは晃平くんのお気に入りです。


ディスレクシアだとわかってからは、学校側が晃平くんのテストには配慮をしてくれるようになりました。
(母・麻希さん)
「先生に相談したら『書けないんだったら書かなければいいじゃないですか』と。もうすごい…あぁ、良いんだって」
テストの時は先生と口頭でやりとりします。話して答えた後、先生が書いた答えをなぞる形式です。

2年生になった今では、1日も休まず登校できるようになりました。
(晃平くんの姉)
「友達にも『(晃平くんが)ずっと不登校だった』『全然字が書けないんだけど、やっと最近学校に行けるようになった』と普通に話す。それほど重い感じには捉えていない」
晃平くんが生涯かけて目指すのは、安全に生きていくためのひらがな・カタカナ・小学3年生までに習う漢字の習得です。
(母・麻希さん)
「からかわれることは、この先ずっとついて回ると思う。不便もついて回るし。だけど、1人でもわかってくれる人がいれば、最終折れずに生きていける」
(晃平くん)
「(Q将来の夢はあるの?)あるよ、ユーチューバー」
「チャント!」2021年7月放送
