またしても“異変”…「直接質問は今後するな」!?
ことし2月14日。
衆議院本会議終了直後の様子だ。

記者)議長、教団との関係は本当に2014年からなのでしょうか?
「(無言)・・・」
記者)議長、開かれた国会の場で国民に向かって説明する責任があるのではないですか?
「(無言)・・・」
記者)議長、国民はこれで納得すると思いますか?
「(無言)・・・」
記者)議長、記者会見など公式の場でご説明されないのでしょうか?
「(無言)・・・」
やはり、記者の問いかけには一切応じない細田議長。この姿勢は一貫している。
そうした中、現場ではJNNの記者が、今度は撮影中に衛視にがっしりと肩をつかまれていた。
国会内では、歩きながらのカメラ撮影は禁止されているが、彼がそのルールを当然に守った上でのことだ。
そして、彼は衛視からこのような“警告”を受けたという。
衛視)「細田議長にいきなり質問の呼びかけをするのではなく、『お話を聞かせてもらえませんか?』と本人に丁寧に断りを入れること。質問は本人の了承を得てから。」
記者)「どういう意味でしょうか?」
衛視)「『お話を聞かせてもらえませんか?』と細田議長に声を掛けて、立ち止まって話をしてくれるならば、その質問をして下さい。そうじゃないと、大声で質問をしているだけなので、それはマズイ。」
衛視)「こうしたやり取りを目撃した他の国会議員から『何だあれは!?』とクレームが入ると、取材する皆さんへの警備対応の締め付けが厳しくなる。そうなると記者の皆さんも大変でしょう?」「取材をするな、とは言っていない。」
驚いたことに、取材現場では「こちらから質問してもいいですか?」と、必ず本人の了解を得てからでなければ、質問してはいけない、というのだ・・・。
ここまで衛視が明確に、踏み込んだ発言をしている以上、やはり・・・国会内で何かがあったと推察される。
■◎◎◎◎は “黙して語らず”!?
さて、細田議長の取材をめぐり、衛視がにわかに口にするようになった“御法度”の数々。
報道機関の立場として私たちは、国会内の秩序を乱しているつもりなど無く、細田議長には同じことを問い続けなければならない理由があるのだ。
議事録に残されない“密室形式の面会”。
その出席者による“伝言ゲーム”のような形式で、断片的な情報しか知り得ることができない現実。
このような方法で全てを幕引きにさせようとする細田議長の姿勢を、三権の長として、一人の政治家として、看過することは到底できない。
何よりも細田議長がまずすべきこと、それは国民の声に背を向けるのではなく、公開された場でただちに説明責任を果たすことだ。
「“三権の長”は黙して語らず」は一切通用しない・・・。
(CBCテレビ国会担当記者 木下 大)