甲状腺の働きは?

喉仏の下にある臓器「甲状腺」は、内分泌臓器と言い全身にホルモンを出している臓器。甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、血流に乗って脳・心臓・胃・腸などに運ばれ、各器官の働きを活発にする元気の源なのだとか。甲状腺ホルモンはバランスが大切で、多くても少なくても身体に異常をきたしてしまうそうです。
甲状腺の病気「バセドウ病」
<「バセドウ病」とは?>
バセドウ病は、日本語では「甲状腺機能亢進症」と言い、甲状腺の働きが過剰になり甲状腺ホルモンが必要以上に分泌される病気。甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されると、内臓や筋肉などが働きすぎて身体に様々な不調が起こります。心臓が働きすぎると「動悸」に、交感神経が働きすぎて緊張状態になると「手の震え」が現れることも。また、筋肉が働きすぎると、代謝が上がるため急激に体重が減ったり、体温が上昇して暑くないのに汗が止まらなくなったりすることもあるそうです。
<バセドウ病の代表的な症状>
下記の項目に3つ以上当てはまる場合は病院で受診しましょう。
□よく手が震える
□動悸がする
□よく食べるが太らない
□何もしなくても汗が出る
□下痢をしやすい
<甲状腺ホルモンが過剰になる理由は?>
先生によると、バセドウ病は自己免疫疾患と言い、自分に対して攻撃してしまう特殊な病気だそうです。普段私たちは、体内にある抗体によって細菌などの外敵から守られています。しかし、バセドウ病はその抗体が暴走。免疫機能が甲状腺を刺激するため、甲状腺ホルモンの分泌量が増えてしまうのだとか。その原因ははっきりと分かっていませんが、女性は思春期・妊娠・出産・更年期といったライフイベントに伴うホルモンの変動が、バセドウ病発症に大きな影響を及ぼすと考えられています。一方、男性の患者数は女性の約4分の1ですが男性の場合、手足の力が一時的に入らなくなる「周期性四肢麻痺」という症状が現れることがあるそうです。










