自民のメリット・デメリットは

続いて自民のメリット・デメリットです。メリットは小選挙区制は大政党に有利だということ。そしてデメリットは公明との関係悪化なんです。

去年、衆議院選挙がありました。自民党は小選挙区で132人当選、比例代表で59人ということで、比例の割合31%なんですね。自民党としては比例代表が少なくなっても、そこまで影響はない。これは維新にも同じことが言えるんです。

一方で公明はというと、比例の割合が83%、共産は88%、そして国民も61%、れいわ、参政は100%となっていて、選挙協力なども含めて、森教授は「公明は怒り心頭」だと思うので、自民とは関係悪化するのではないかと分析していました。

急に出てきた感のある「議員定数の削減」ですが、元々日本維新の会というのは、政治と金の問題で、自民党に対してかなり鋭く企業団体献金廃止と訴えていて、かなり急先鋒で批判をしていたんですが、連立を組むときにかなりトーンダウンしています。

このトーンダウンをしてしまったことから、身を切る改革を全面的に出すことによって、政治と金の問題から目線をそらしているのではないかと森教授は話していました。

とにもかくにもこの議員定数削減が成立しないことには先に進まないということで…成立するのかしないのか、今後も注目です。