消えた21万トンの米は一体どこに?

どこにスタック(停滞)しているのか、その辺りを関係者に取材しました。

通常、農家が生産した米はJAなどの集荷業者に集められて、卸売業者を経由してスーパー・飲食店などの店から消費者に届けられるわけなんですね。

しかし、何が起きているのかを取材して分かってきたのは農家が直接、消費者に販売している。去年、店頭から米が消えた「令和の米騒動」がありましたが、あの時にできた流通経路が拡大したという見方が一つ。

そして、もう一つは一部の集荷業者が、農家がJAなどに米を販売する前に農家に対して「JAよりも高く買い取りますよ」と交渉して買い取った業者もいるだろうと。
その業者が「今後もっと高く売れるのではないか」ということで、米を売らずに様子見をしているのではないかとも見られているんですね。

では、備蓄米が放出されるということで米の値段は変わってくるのか。ここが一番のポイントになるわけなんですが、あした(14日)に放出する米の量、生産年、入札の方法などが公表されます。

放出量が多かったら供給量が増えますから米の値段は安くなってきます。一方で放出量が少なかったら米の値段はおそらく変わらないだろうと見られています。

ただし、備蓄米のルールとして国は放出した米と同じ量を買い戻す方針で、ことしの秋以降の新米を買い戻すことになるので、そうすると一時的に安くなったとしても再び値上がりすることも考えられるということです。

CBCテレビ「チャント!」2025年2月13日放送より