健康保険証の期限が切れたら「選択肢は2つに」
まずは、あなたの健康保険証の有効期限を確認してほしい。期限は個々人で異なるが、最長で1年間であることは頭に入れておきたい。期限が切れたら、その後の選択肢は2つに絞られる。
ひとつは、マイナ保険証に移行するケースだ。この場合は、マイナカードを持っていなければ、それを取得することから始まる。すでに持っている人は、マイナ保険証の利用登録をすればよい。これは、マイナポータルからでも、医療機関や薬局などでもカードリーダーを使って簡単にできる。
一方で、マイナ保険証を使いたくないという人もいるだろう。マイナ保険証の登録をまだ済ませていない人は、現行の健康保険証を期限まで利用することができるが、問題はその後だ。
健康保険証と同じような機能を持つ「資格確認書」が届くはずだ。同じような機能なら、今の健康保険証のままでよいのでは?という声は、医療関係者や患者らからも何度も聞いた。

マイナ保険証を巡るトラブルは相変わらず多数あることが取材でも分かった。マイナ保険証を読み取るカードリーダーは、立ち上がるまである程度時間がかかる。私は10月からある医療機関に3回取材に訪れたが1回目が18分、2回目が9分、3回目は11分後弱の時間を要した。立ち上げるまでにかかる時間が不安定だからこそ、毎朝診療時間に間に合うか、不安になるという。