備蓄の理想は「人数×5回×7日間分」
「携帯トイレ」とは、便座を覆うように取り付けた袋の中に用を足し、吸収シートなどで固めるもの。あとは、口を結んで捨てるだけ。水で流せなくなった水洗トイレも、詰まらせてしまうことはありません。
(日本トイレ研究所・加藤代表理事)
「(災害が起きたら)まず携帯トイレを取り付ける。なぜかというと、3時間以内に4割の人がトイレに行く。いろいろやっている間にトイレに行ってしまう。そうすると便器が大小便であふれることになり、水がない中で対応できなくなる」
加藤さんらが行った調査では、2016年に発生した熊本地震の際に発災後の3時間以内にトイレに行きたくなった人は4割。6時間以内では7割以上にのぼりました。

「携帯トイレ」は、水や食料よりも早く必要になるとも言えます。便器からあふれてからでは遅いのです。
(日本トイレ研究所・加藤代表理事)
「人数×5回(排せつ回数目安)×最低でも3日間。できれば7日間」
7日分を備えておくのが理想とのこと。
4人家族なら「4人×5回×7日分=140回」。段ボール1箱分くらいです。


(日本トイレ研究所・加藤代表理事)
「トイレは支援も遅れる。水や食料は気付くが、トイレは忘れられがち。これくらいあると安心」
ただ、この「携帯トイレ」は、臭いを完全に防ぐことはできません。
今回の地震を機に、さらにトイレを快適にさせる商品に注目が集まっています。