法整備について専門家は「非常に効果がある」
この実験を監修した、愛知工科大学の小塚一宏名誉教授に聞いてみると。
(愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授)
「片手でスマホを時々見ながらだと、運転が不安定になる。子ども・高齢者・体の不自由な方、妊婦などは避けきれなくて接触してしまう。自転車側に全面的な責任がある」

また、自転車に乗る人の視線の動きを記録した映像では…
(愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授)
「これが視線のデータ。動き。直線道路だから安心して画面を見ている。スマホ以外に周辺が視界には入っているが、視線がいかなければ脳で認識できないので、見えていないのと同じ」
自転車に乗った人の視線をたどると信号を一度見た後、スマホ画面に集中してしまい、赤信号を見落として交差点に進入してしまいました。
また、スマホを見ていて、あわや車と接触!
(愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授)
「一歩間違えれば出合い頭に衝突する。繁華街ではなくても生活道路でもいっぱい起こりうる」

小塚名誉教授はスマホ画面に集中するあまり、不用意に交差点から飛び出してくる自転車も珍しくなく、事故につながる危険性をかねてから指摘していました。
(愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授)
「2019年に車の運転をしながらの『ながらスマホ』が厳罰化され、翌年に事故件数などが半減した。(法整備は)非常に効果がある。青切符が始まるからではなく、日頃から自分が加害者・被害者にならないよう、今から努めてほしい」