「ガム」の消費が急激に落ち込んでいて、20年間で6割以上も減少しています。
風船ガムを膨らますことができる子どもも少なくなってきていると言いますが、メーカーでは、子どもの新たな消費をきっかけに、復活をねらう動きも出始めています。
鳥取県米子市内のスーパーマーケットを訪ねました。
小崎純佳キャスター
「生産が終了となったキシリッシュ。こちら店頭に並んでいますが、補充はありません」
売り場で見つけたのは最後の1つでした。
食品大手の明治は今年3月末で、1997年に日本初のキシリトール入りガムとして登場した「キシリッシュ」の販売を終了しました。
ガムの売り上げは、年々減少傾向にあります。
全日本菓子協会によると、ガムの1年間の小売金額は2003年は1871億円でしたが、去年は710億円と、20年間で6割以上も減少しています。

ロッテが行った調査によると、若い人ほど風船ガムを膨らませられないということも分かっています。
60歳以上では75%以上が「いつもできる」と回答していますが、50代以下は段々と減っていて、20代だと「いつもできる」は43.8%という結果に。また、3~18歳に関しては「いつもできる」は26.1%でした。
ガムに代わって存在感を増しているのは、グミです。

調査会社インテージの市場規模データによると、2017年のチューインガム市場は823億円。グミ市場は555億円で約270億円の差がありましたが、2021年には市場規模が逆転。その差は拡大しています。