米子こどもクリニック 田本直弘医師
「今は夏風邪が流行っていて、エンテロウイルスのグループ、特にヘルパンギーナが多い印象です。
ただ、コロナ、インフルエンザA型もまだ散見されていますし、溶連菌も一定数みられ、りんご病もまだ残っています。
熱性けいれんは体温の急な上昇に伴って起こるものであり、どんなウイルス感染でも、細菌感染でも、発熱が認められるものについてはリスクとなります。
お盆シーズンは病院がやっていないことも多く、注意が必要です。
いつ、どこの病院ならあいているのか、また帰省先や旅行先でもし発熱してしまったらどうするのか、あらかじめチェックして対策しておいたほうがいいかと思います。」
最後に、田本医師が保護者の皆さんに伝えたいこととは?

米子こどもクリニック 田本直弘医師
「熱性けいれんはよくある病態ではありますが、愛する我が子がけいれん発作を起こし、白目を剥いて体をガクガク震わせる様子にパニックになってしまうでしょう。
気持ちはよくわかりますが、その際に、『口の中のものを吐き出させないといけない!』と、お子さんの口の中に手を突っ込んで指を噛まれたり、お箸を突っ込んで口の中が切れてしまったりすることが散見されます。
まずは落ち着いていただき、お子さんの首を横に向けてあげてください。
横を向いていれば、吐いたモノが外に出るため、窒息の危険は少なくなります。
まずは落ち着いて、お子さんにとっての最善策を考えましょう。
迷ったら救急車を呼んで頂いてもOKです。
救急車が来たときに、けいれんが止まっていたとしても、『早く止まってよかったね!』で終了です。
救急隊員さんに怒られることはありませんのでご安心ください。」