自動販売機横に設置されている回収ボックス。
「ペットボトル」や「缶」など投入口は分かれていますが、中はつながっていることをご存知でしょうか。
しかしこれでは分別できないのでは?
理由を探ってみると、ある問題が浮かび上がってきました。

小崎純佳キャスター
「自動販売機横の回収ボックス。「ペットボトル」、「あき缶」、投入口は分かれていますが…開けてみると、実は中身は一緒です」


これではゴミの分別ができないのでは?
理由を探るべく、鳥取島根両県で自動販売機を設置、運営している会社を訪ねました。

ビーハート 庄司慎平 社長
「皆さん、街に置いてあるごみ箱と思われているんですけど、これはごみ箱ではありません。自動販売機で飲んだ缶コーヒーやジュースなどの飲み切ったものを、ここに入れていただいて、回収するリサイクルボックスとなっています」

これは「ごみ箱」ではなく「リサイクルボックス」。
しかし、この中にごみを捨てる人が多く、長年頭を悩ませているといいます。


小崎純佳キャスター
「各地のリサイクルボックスで回収されたものは、全てこちらのコンテナに集められるということなんですが、中には洗剤の容器や中身が入ったままの調味料もあります」

リサイクルボックスの中には、カップラーメンの容器やたばこ、紙パックのごみなども見られました。


ビーハート 庄司慎平 社長
「家庭ごみだったり、よそからの持ち込みのごみが非常に増えています。ひどい時には、おむつとかそういったものまでも入っている場合があります」

リサイクルボックスへの異物混入は大きな問題となっていて、この処理費用や手間は、企業経営にも影響を及ぼすほどだと言います。

ビーハート 庄司慎平 社長
「多いときでは2~3割がそういうごみで、処理業者さんに出すんですが、どうしても工程が多くなってしまう、色んなものが入っている関係で、非常に処理費は高くなってしまっています」


3割が「ごみ」の時もあるというリサイクルボックス。投入口をあえて分けているのは、この意識を少しでも変えたいからだと、全国清涼飲料連合会の担当者は言います。

全国清涼飲料連合会 広報 稲野結子さん
「投入口を2つ設けることによって、使われる方に分別の意識を持っていただきたいと思っています」