能登半島地震の影響による「液状化現象」などで、新潟市西区を中心に広い地域で確認されている「家の傾き」。

水平ではない住宅はどうなるのか?
新潟県内外で地盤調査や改良工事を行う長岡市の『オムニ技研』の久保田宏社長におうかがいしました。

「建物は水平に戻すことができます」

東日本大震災後にもオムニ技研は福島県などに赴き、傾いた一般住宅の地盤改良工事『アンダーピニング』をおよそ30件行ったということです。

この工法は、住宅の基礎の下に穴を掘って、固く安定した地盤にまで油圧ジャッキで鉄の杭を伸ばし、基礎ごと持ち上げて傾きを直すというもの。
鉄の杭を入れずに傾きを直すこともできるそうですが、軟弱な地盤の場合は、鉄の杭を入れないと再び傾いてしまう恐れがあるということです。

元日に起きた能登半島地震以降10日までに、35件の問い合わせがありましたが、今回の地震の場合には地盤沈下だけだけでなく、盛り上がりにも対応しなければならないため、工事の時間と作業量が増えそうだとしています。

「下がったものは杭を使って上げてその隙間の部分を埋めるという工事になるので、上がった部分を下げるためには下にある土を除かないといけない。時間と手間がかかる」